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【アコギを習う】バイオリン経験のある私の感想

こんにちは。

ホビスタです。

 

バイオリンとギターって、どちらも弦楽器だし、結構似てるんじゃないの?と思いませんか?

 

私がアコギを習うとき、バイオリン経験があったので

 

「押さえる場所とかたぶん一緒だし、すぐできそうー!」

 

なんて思っていました。

 

違いました。

 

何を弾くかにもよりますが、構造から演奏スタイルまでいろいろなところに面白い違いを見つけたので、違いとその考察をまとめてみました!

 

どちらも経験がない人はもちろん、どちらかしか経験がないという方にも、もう一方の魅力を感じていただけたらと思います。

 

では、いってみましょう!

  

弦の数とその音

 

くらべてみると

アコギには弦が6本あり、低いほうから

 

ミ(6弦)、ラ(5弦)、レ(4弦)、ソ(3弦)、シ(2弦)、ミ(1弦)

 

となっています。

 

ギターを構えている様子を見たことがあるでしょうか。

手のひら側に高い音の出る1弦が、親指側に低い音の出る6弦が張ってあります。

 

音域はというと、低い音は6弦の真ん中よりオクターブ下のミで、高い音は真ん中より2オクターブ上のシです。

4オクターブ弱になりますね。

 

ちなみに一番高い音は高校のときに使っていた音楽通論を引っ張り出して調べました(笑)

倍音などを考慮しているかわかりませんが……とりあえず一般的にはこの音までと考えてください。

 

では、バイオリンはどうでしょうか。

弦は4本あり、低いほうから

 

ソ(G線)、レ(D線)、ラ(A線)、ミ(E線)

 

となっています。

弦の呼び方も違うんですね。

張ってある順番はアコギと同じで、手のひら側に高い音の弦があります。

 

音域は、低い音がG線の真ん中よりオクターブ下のソで、高い音が3オクターブ上のミです。

こちらは4オクターブ強ありますね。

 

 

さて、先にバイオリンを経験していた私はまずアコギのチューニング時点で

 

なぜこの音の組み合わせ……?

 

と思いました……。

音を並べて比べてみましょう。

 

バイオリン

ラシドミファソシドレ

アコギ

ファソシドミファドレ

 

間の音の数が違っているんです!

バイオリンは間に3つの音があるのに対し、アコギは2つで、ソとシに限っては1つだけです。

 

通りで違和感を感じたわけです。

 

なぜ同じ弦楽器なのにここまで違いがあるのか、考えてみました。

 

なぜ音の組み合わせが違うのか

 

 

バイオリンの特徴

 

 

バイオリンはオーケストラや室内楽などで主旋律を演奏するいわば主役です。

ギターに比べると和音を演奏することは少ないですし、音の移動は多くなります。

 

なので、バイオリンとしてはできるだけ弦を移動せずに音を変えられるようにしたかったのでしょう。

 

指で押さえるほうが、弦を移動するより素早く楽に音を変えることができます。

A線を見てみると、(1ポジションならば)この一本の弦でラシドレミの5音を出すことができます。

アコギなら、5弦はラシドの3音しかありません。

 

今、バイオリンのA線がミまでになっているところに「ん?」と思った方がいるかもしれません。

バイオリンは指の幅1つ分で半音変わるようになっています。

なので、人差し指から小指までそれぞれ1音ずつ押さえることが可能で、ミは小指で押さえた音だというわけです。

 

これももう一つのメリットだと思うんですが、弦は押さえていないとビブラートをかけることができないので、開放弦の音が隣の弦を小指で押さえれば出せるというのは非常に助かります。

 

アコギの特徴

 

 

アコギは主旋律を弾くこともありますが、ほとんどの場合コードを使うと思います。

コードとはつまりたくさんの音を同時に弾く和音です。

 

例えばCコードはドミソドミの和音です。

ドとミは2回出てくるので、簡単にドミソの和音として考えてみましょう。

すると、ギターではもちろん弾くことができるのですが、バイオリンでは弾けないのです!

 

バイオリンでドミソの音はそれぞれ

ド(G線薬指)、ミ(D線人差し指)、ソ(D線薬指)

となります。

 

なぜ弾けないのか、お分かりになったでしょうか。

 

同じ弦で2種類の音は出せないからです!

弦は4本あるじゃないかと思うかもしれませんが、ドミソの音域はG線とD線の2本で賄ってしまっているので、この中で3音以上の和音を作れないのです。

 

アコギの強みはここにあります。

 

コードを使う楽器なので弦同士の音が近く、弦同士の音が近いと音域が狭くなってしまうので弦の本数で広い音域をカバーしているというわけです。

 

また、押さえることに関していえば、ギターはフレットの幅がバイオリンの半音と比べてかなり広いため、2音分でギリギリ届くくらいの構造になっています。

 

仮にバイオリンと同じ音の組み合わせだったとすると、音階を弾くだけでポジション移動が必要となり不便です。

 

楽器の大きさにしても、演奏スタイルにしても、理に適っているのですね。

 

これに気づいて私は

 

音楽の世界はなんて奥深いんだろう……!

 

と感動しました。

 

まとめ

 

 

同じ弦楽器でも、活躍の場が違えば演奏スタイルも変わり、楽器の構造もそれによって変わります。

 

アコギもバイオリンもそれぞれ自分の活躍の場に合っ構造をしていると気づき、どちらもとっても素敵な楽器だと改めて感じました!

 

多くの人たちがそれぞれの音楽を目いっぱい楽しんでくれることを願います!